「2050 年のカーボンニュートラル」の実現に向け
HEAT20G2 グレードを標準仕様
新商品「アリエッタDS」発売

株式会社LIXIL住宅研究所フィアスホームカンパニーは、世界基準の断熱性能の家「アリエッタDS」において、HEAT20G2グレードを標準仕様にモデルチェンジし2024年1月20日から発売します。

近年、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが活発化し、住宅業界においても法改正・省エネ基準の義務化、「2050年カーボンニュートラルの実現」といったさらなる省エネ化ニーズが高まり、より一層断熱性能の高い住まいの拡大が見込まれています。また、働き方改革や新型コロナウイルスの影響により、生活スタイルが大きく変化し、大都市圏では在宅勤務が増え、家事時間が増加傾向となってきているといわれています。当社で実施した調査では、「在宅時間が長くなることによる光熱費を抑えたい」「自然光を取り入れられるようにしたい」「窓を開け、風通しを良くしたい」などのニーズがあることが分かりました。また、別の当社調査では、「コロナ禍によりLDKで過ごす時間が増加している」「家で過ごす時間が増えたことで、断捨離や収納を見直す」などの意識が高いことが判明しました。

フィアスホームでは、世界の断熱基準に遅れをとる日本の住宅への提言として、世界基準の断熱性能の家として2015年7月から「アリエッタDS」を発売しています。
今回、住宅性能のさらなる向上を図り、カーボンニュートラル実現に向けた商品として「アリエッタDS」をモデルチェンジし、HEAT20G2グレードを標準仕様とした新商品として発売します。
特長は、南面の大開口のファサードです。大開口を設けることは開放感や日差しの気持ちよさといった情緒的なメリットがある反面、耐力壁不足や開口部からの熱エネルギーの損失するなどのデメリットもあります。

「アリエッタDS」は、このメリットを高めデメリットを解決する住宅として、開口部に「トリプルガラス樹脂サッシ(LIXILのEW)を採用しています。熱貫流率0.79W/㎡・K)という高い断熱性のサッシにより熱損失を抑えます。また、本来耐力壁となる場所にサッシ開口部を設けるため「鋼製筋交い(スマート・ブレース)により採光の確保と耐震性の維持を両立します。
高気密・高断熱・高耐震という住宅は壁を多くし、開口部を減らすことで実現することが普通でした。フィアスホームはこれに反したパッシブ設計の思想を取り入れ、高気密・高断熱・高耐震でありながら、吹き抜けや大きな開口など快適な住空間を実現しました。

フィアスホームは、『特別な暮らしを、あたりまえに』とのブランドパーパスを掲げ、住む人が未だ経験したことの無い、飽きのこないシンプルなデザイン性と高性能な建物で永く住み継がれる家づくりに取り組んでいきます。

■「アリエッタDS」概要

商品名:アリエッタDS

発売日:2024年1月20日

工法:構造木造軸組金物工法

商品プラン:完全自由設計

販売価格:鋼製筋交い(スマート・ブレース)仕様の大開口プラン

建物本体参考価格:2,249万円(税込)

鋼製筋交い(スマート・ブレース)無しのプラン

建物本体参考価格:2,170万円(税込)

上記建物本体参考価格は、以下の条件となります。

・2階建て、延床面積28坪/94.39㎡、3LDK

・省エネ基準地域区分販売エリアの地域においてHEAT20G2グレード達成

・太陽光発電システムは価格に含まれておりません。

・建物本体以外の付帯工事及び諸費用、土地の価格等は含まれておりません。

・価格は、建物の大きさ、お客様の選択するオプション変更などにより変わります。

・価格は、2024年1月時点での価格となります。今後の資材や設備等の変動に伴い、価格は変わる可能性があります。

・建築地域の敷地条件や気候風土や特性等により、エリア毎に一部価格が異なる場合があります。

販売目標:50棟(2024年度)

特長:高気密・高断熱・高耐震でありながら、吹き抜けや大きな開口など快適な住空間の実現

1)ダブル断熱によるHEAT20G2〜3相当の断熱性能
フィアスホームオリジナル高性能断熱パネル「eパネル」に外断熱を付加したダブル断熱工法で断熱性能UA値0.26W/(㎡・K))※を実現。
※アリエッタDS28坪プランの性能値。UA値とは住宅の熱がどれくらい外に逃げやすいかを示す数値。小さいほど断熱性能が高くなります。

2)世界トップクラスの断熱性能を誇る樹脂サッシを採用
開口部にはトリプルガラス樹脂サッシ(EW)を採用。熱貫流率※0.79W/(㎡・K)という高い断熱性のサッシを採用することで熱損失を抑えます。
※熱還流率とは熱の伝えやすさを示す数値。小さいほど断熱性能が高くなります。

3)業界最高水準の気密性能
パネル住宅の全棟で気密測定を実施。2022年度実測値平均でC値※0.31㎠/㎡
※C値とは床面積1㎡あたりの住まいのすき間面積。小さいほど気密性能が高くなります。

4)全館換気空調システムを推奨オプションに採用
HEAT20G2レベル以上の高い断熱性能の住宅向けに開発されたLIXILの全館換気空調システム「エコエ
アFine」を標準採用。ルームエアコン4.0W約1台分相当の室内機1台で換気と空調の2役をこなし、家のどこにいても「きれいな空気」と「ここちよい温度」を実現。

5)パッシブデザインと耐震性を両立させる耐震性能
本来耐力壁となる場所にサッシ開口部を設けることを可能にする鋼製筋交い(スマート・ブレース)により吹き抜けや大開口による採光の確保と耐震性の維持が可能。

6)自然の恵みを生かしたパッシブデザイン
南面の大開口のファサードを実現する夏の日差しを遮る設計や冬の日差しを取り込む設計。