〜子ども目線での住まいの地震対策は必要=87.8%に達する〜子ども目線での地震対策に関する調査結果報告書

株式会社LIXIL住宅研究所では、全国(沖縄を除く)の未就学児(小学校入学前の子ども)がいる女性を対象に、子ども目線での住まいの地震対策や子どものための非常用持ち出し袋などについて調査を実施しましたのでご報告します。なお、有効回答:580、調査時期:2023年7月28日から7月31日です。

■調査結果の総括

住まいの地震対策は、大人目線での対策ももちろん必要ですが、子どものいる家庭では子ども目線での対策も考える必要があります。今回の調査では、住まいの地震対策を行っている方の内、子ども目線での住まいの地震対策を行っている方が 6 割以上となっています。その対策として、子どもの寝ている場所に家具などが倒れないようにしたり、ケガをしそうな物は低い場所にも置かないなどが上位です。また、子ども目線での住まいの地震対策をあまり行っていない理由としては、何をすれば良いかわからない、手が回らなかった、知らなかったなどが多くなっています。

子ども目線での住まいの地震対策は 9 割弱が必要性を感じており、このことからも子ども目線での住まいの地震対策に関する周知徹底が必要と思います。

非常用持ち出し袋についても、子ども目線で改める必要があります。今回、子ども用に準備しているものとして、子どものための食べ物、子ども用の衛生用品などが上位となっていますが、3 割程度にとどまっています。子どもとの避難所生活のために必要と思えるものはできるだけ準備することが肝心です。

また、子どもと一緒に行なったことのある避難訓練/避難対策としては、地震を想定して、子どもを守ったり=かぶさる、頭を抱える姿勢を練習したことがあるが最も多くなっていますが、17.4%にとどまっています。さらに。地震などの際に、子どもに関することで、不安に感じていることでは、避難の途中で、子どもと離ればなれにならないか不安が 4割以上に達しています。

また「無駄を省くためには家族のスケジュール管理も必要」が 23.4%、「時短家事のため家電製品を揃える」が 22.3%となっています。
時短家事については、ネット上などで多くのノウハウが紹介されています。それらを参考にするとともに、自宅の状況に合わせて、カスタマイズすることも成功の秘訣と思います。


■調査結果の要約
● 今回の調査では、住まいでなんらかの地震対策を行っている方が 73.6%となり、地震対策を行っている方の内、子ども目線での住まいの地震対策を行っている方が 62.5%となりました。

・住まいでなんらかの地震対策を行っている=73.6%

・住まいで地震対策を行なっている方の内、子ども目線での住まいの地震対策を行っている=62.5%


● 子ども目線での住まいの地震対策としては「子どもの寝る場所(ベビーベッドなど)に家具などが倒れないようにしている(46.8%)」「地震で落ちて子どもがケガをしそうな物は低い場所にも置かない(41.2%)」が上位です。

・子ども目線での住まいの地震対策(子ども目線での住まいの地震対策を行っている方が回答)

子どもの寝る場所(ベビーベッドなど)に家具などが倒れないようにしている 46.8%
地震で落ちて子どもがケガをしそうな物は低い場所にも置かない 41.2%
ゴミは家族それぞれが分別してゴミ箱に入れる 38.2%
扉付き家具のすべて(背の低いものも含む)に揺れで開かない対策を行っている 33.7%

●子ども目線での住まいの地震対策をあまり行っていない方に理由を聞いたところ、「子ども目線での住まいの地震対策は何をすれば良いか知らなかったから(46.6%)」が最も多く、子ども目線での具体的な地震対策の周知が必要であることが判明しました。
・子ども目線での地震対策を行っていない理由(子ども目線での住まいの地震対策を行っていない方が回答

子ども目線での住まいの地震対策は何をすれば良いか知らなかったから 46.6%
調理に必要なものはすぐに手の届くところに置いておく 40.4%
子ども目線での住まいの地震対策が必要だとは知らなかったから 21.2%
床はこまめに掃除しておく 35.7%
時短料理をメインとしている 33.7%

●全ての方に子ども目線での住まいの地震対策の必要性を質問したところ、必要であるが 87.8%に達しています。

・子ども目線での住まいの地震対策は必要だと思う=87.8%、思わない=6.6%

●地震などの時に子どもと一緒に避難するために非常用持ち出し袋に入れているもの(袋と一緒においてあるものも含む)を複数回答で聞いたところ、3 割以上になったのが「子どものための食べ物/食料、飲料、お菓子、離乳食など(30.9%)」、「オムツや清浄綿、おしりふきなど衛生用品(30.0%)」の二つにとどまっており、多くの家庭で非常用持ち出し袋を子ども目線で改める必要があることが判明しました。

・地震などの時に子どもと一緒に避難するために非常用持ち出し袋に入れているもの(近くにおいてあるもの含む)

子どものための食べ物(食料、飲料、お菓子、離乳食など) 30.9%
オムツや清浄綿、おしりふきなど衛生用品 30.0%
子ども用の防災ずきんやヘルメット 19.3%
時短家事をかなえるための家電製品を揃える 22.3%
ネットなどで時短家事の成功事例を収集する 20.9%

●全ての方に子ども目線での住まいの地震対策の必要性を質問したところ、必要であるが 87.8%に達しています。

・子ども目線での住まいの地震対策は必要だと思う=87.8%、思わない=6.6%

●地震などの時に子どもと一緒に避難するために非常用持ち出し袋に入れているもの(袋と一緒においてあるものも含む)を複数回答で聞いたところ、3 割以上になったのが「子どものための食べ物/食料、飲料、お菓子、離乳食など(30.9%)」、「オムツや清浄綿、おしりふきなど衛生用品(30.0%)」の二つにとどまっており、多くの家庭で非常用持ち出し袋を子ども目線で改める必要があることが判明しました。

・地震などの時に子どもと一緒に避難するために非常用持ち出し袋に入れているもの(近くにおいてあるもの含む)

・非常用持ち出し袋などに子ども用のものは入れていない=7.8%、非常用持ち出し袋を用意していない=25.3%

●子どもと一緒に行ったことのある避難訓練/避難対策では、最も多かった「地震を想定して、子どもを守ったり=かぶさる、頭を抱える姿勢を練習したことがある」でも 17.4%にとどまっています。

・子どもと一緒に行ったことのある避難訓練/避難対策

地震を想定して、子どもを守ったり=かぶさる、頭を抱える姿勢を練習したことがある 17.4%
子どもがケガをした場合の応急処置の訓練を受けたことがある 15.0%

●地震などの際に、子どもに関することで、不安に感じていることでは、「避難の途中で、子どもと離ればなれにならないか不安」が 4 割以上に達しています。

・地震などの際に、子どもに関することで、不安に感じていること

避難の途中で、子どもと離ればなれにならないか不安 41.2%
避難所まで子どもと一緒に安全に行けるか不安 39.1%

■調査結果(詳細)
Q1.ご自宅で実施している住まいの地震対策をいくつでもお選びください (MA) N=580

実数 比率
寝室などの家具は倒れてもベッドなどの寝ている場所に倒れない方向にしている 153 26.4%
背の高い家具などを置かないようにしている 147 25.3%
テレビやパソコン(モニター含む)などに転倒防止対策をしている 138 23.8%
地震で落下した際にケガをしそうな物を高いところに置かないようにしている 128 22.1%
家具(タンス)などが倒れないように転倒防止対策をしている 123 21.2%
冷蔵庫など背の高い家電に転倒防止対策を実施している 123 21.2%
ダイニングテーブルなどは頑丈なものにしている 117 20.2%
照明(ペンダントライト)は揺れにくいものにしている 104 17.9%
家具などの扉が地震で開かないような工夫をしている 89 15.3%
ガラスや鏡に飛散防止フィルムを貼っている 77 13.3%
その他 4 0.7%
住まいの地震対策はそもそも何もやぅていない 101 17.4%
わからない 52 9.0%

→ 住まいでなんらかの地震対策を行っている方=73.6%

→ 住まいの地震対策はそもそも何もやっていない方=17.4%

Q2.お住まいの地震対策において、子ども目線でも対策を行っていますか?(SA)

※Q1で「住まいの地震対策はそもそも何もやっていない」「わからない」を除く方が回答

実数 比率
子ども目線で住まいの地震対策をすべて行っている 106 24.8%
すべてではないが子ども目線で住まいの地震対策を行っている 161 37.7%
あまり子ども目線で住まいの地震対策は行っていない 86 20.1%
子ども目線での住まいの地震対策を行っていない 60 14.1%
わからない 14 3.3%
427 100.0%

→ お住まいの地震対策において子ども目線でも対策を行っている方は、子ども目線で住まいの地震対策をすべて行っている方と、すべてではないが子ども目線で住まいの地震対策を行っている方の合算=62.5%

→ お住まいの地震対策において子ども目線でも対策を行っていない方は、あまり子ども目線で住まいの地震対策は行っていないと、子ども目線での住まいの地震対策を行っていない方の合算=34.2%

Q3.ご自宅で実施している子ども目線での住まいの地震対策をいくつでもお選びください(MA) N=267

※Q2 で「子ども目線で住まいの地震対策をすべて行っている」「すべてではないが子ども目線で住まいの地震対策を行っている」を選んだ方が回答

実数 比率
子どもの寝る場所(ベビーベッドなど)に家具などが倒れないようにしている 125 46.8%
地震で落ちて子どもがケガをしそうな物は低い場所にも置かない 110 41.2%
扉付き家具のすべて(背の低いものも含む)に揺れで開かない対策を行っている 90 33.7%
子どもが逃げ込めるようにダイニングテーブルなどを固定して頑丈なものにしている 87 32.6%
リビングのソファーやテーブル、テレビ台などは揺れで動かないようにしている 85 31.8%
背の低い家具も転倒防止対策をしている 83 31.1%
その他 1 0.4%
わからない 2 0.7%

Q4.お住まいにおいて、子ども目線での地震対策を行っていない理由をいくつでもお選びください(MA) N=146
※Q2 で「あまり子ども目線で住まいの地震対策は行っていない」「子ども目線での住まいの地震対策を行っていない」を選んだ方が回答

実数 比率
子ども目線での住まいの地震対策は何をすれば良いか知らなかったから 68 46.6%
子ども目線での住まいの地震対策まで手が回らなかったから 44 30.1%
子ども目線での住まいの地震対策が必要だとは知らなかったから 31 21.2%
子ども目線での住まいの地震対策は、親(大人)目線の対策で十分だと思っていたから 21 14.4%
子ども目線での住まいの地震対策が周知されていないから 15 10.3%
わからない 7 4.8%

Q5.子ども目線での住まいの地震対策は必要だと思いますか?

実数 比率
必要だと思う 509 87.8%
必要だと思わない 38 6.6%
わからない 33 5.7%
580 100.0%

Q6.地震などの時に子どもと一緒に避難するために、非常用持ち出し袋に入れているもの(袋と一緒においてあるものも含む)をいくつでもお選びください(MA) N=580

実数 比率
子どものための食べ物(食料、飲料、お菓子、離乳食など) 179 30.9%
オムツや清浄綿、おしりふきなど衛生用品 174 30.0%
子ども用の防災ずきんやヘルメット 112 19.3%
子どものための授乳用品 99 17.1%
子どものおもちゃ 97 16.7%
子どもの気分転換になる絵本やカードゲームなど 92 15.9%
避難する時にためのおんぶやだっこできる紐・用具など 85 14.7%
子どもの好きなぬいぐるみ 79 13.6%
その他 4 0.7%
非常用持ち出し袋などに、子ども用のものは入れていない 45 7.8%
そもそも非常用持ち出し袋を用意していない 147 25.3%
わからない 27 4.7%

Q7.子どもと一緒に行ったことのある避難訓練/避難対策をいくつでもお選びください(MA) N=580

実数 比率
地震を想定して、子どもを守ったり=かぶさる、頭を抱える姿勢を練習したことがある 101 17.4%
子どもがケガをした場合の応急処置の訓練を受けたことがある 87 15.0%
避難所まで子ども一緒に行ったことがある 85 14.7%
避難の時に防災ずきんやヘルメットをかぶったことがある 83 14.3%
子どもが背負う非常用持ち出し袋を用意している 82 14.1%
子どもには、氏名・住所・連絡先、血液型などのメモを常に携帯するようにしている 81 14.0%
非常用持ち出し袋を家族それぞれが実際に背負ったことがある 76 13.1%
子どもと一緒に避難訓練/避難対策はやったことがない 273 47.1%
その他 4 0.7%
わからない 28 4.8%

Q8.地震などの際に、子どもに関することで、不安に感じていることをいくつでもお選びくだい(MA) N=580

実数 比率
避難の途中で、子どもと離ればなれにならないか不安 239 41.2%
避難所まで子どもと一緒に安全に行けるか不安 227 39.1%
避難所で子どもに必要なものが手に入るか不安 227 39.1%
万一子どもがケガをした場合、自分で応急措置できるか不安 218 37.6%
自宅内で子どもがケガをしないか不安 217 37.4%
子どもが保育園や幼稚園などに行っていた場合、無事に避難できるか不安 217 37.4%
避難所で子どもが泣いたりクズったりして、周りに迷惑をかけないか不安 200 34.5%
地震などで子どもが精神的な障害(PTSD など)にならないか不安 162 27.9%
その他 1 0.2%
不安なことはない 20 3.4%

●調査概要

・有効回答:580サンプル

・調査対象:未就学の子どものいる20歳以上の女性

  実数 比率
20代 125 21.6%
30代 364 62.8%
40代 91 15.7%
全体 580 100.0%

・調査時期:2023年7月28日から7月31日
・調査地域:全国(沖縄を除く)
【地域】

  北海道 東北地方 関東地方 中部地方 近畿地方 中国地方 四国地方 九州地方
実数 22 25 217 98 112 45 14 47
比率 3.8% 4.3% 37.4% 16.9% 19.3% 7.8% 2.4% 8.1%